学びの実践
弘法寺で語り合った、人生の転機。過去の経験を今の力に。
2026年5月、弘法寺での倶楽部は、過去の自分と人生の転機を振り返る対話へ。出会いや遠回りをたどり、今の自分が情熱を注ぎたいことを考えます。
先人の知恵を、今日へ
- 読む
- 考える
- 生かす

この記事の要点
以前の自分は、何に熱を注いでいたか。出会いや出来事は、その後の人生をどう変えたか。5月の倶楽部では、互いの経験を聞き、自分の現在地を見つめる学びが行われました。
- 過去と今を、成果だけでなく情熱の向け先から見比べる。
- 思い描いた道とは違う出会いや転機にも目を向ける。
- 他者の経験を聞き、自分自身への問いに変える。
1998年、あなたはどこで何をしていましたか。5月23日、弘法寺でのもののふ倶楽部は、講師が海外へ渡った年を振り返る問いから始まりました。 これは、過去の思い出を懐かしむだけの時間ではありません。当時と今の熱量を見比べ、人生を動かした出来事をたどることで、これからの生き方を考える対話でした。
あの頃の自分は、何に燃えていただろう。
講義では、昔と今の自分を、単純な若さの違いだけで比べないように問いが広げられました。当時は大変だったとしても、何かに向かっている充実感があったのではないか。今は、どこへ情熱を向けているのか。
年齢を重ねれば、担う役割も、使える時間も変わります。昔と同じように動くことが目的ではありません。今の自分にとって、力を注ぎたいものは何なのかを確かめることが、振り返りの中心にありました。
思いどおりではなかった道にも、転機がある。
講師は、自分が望んでいた仕事や道と、実際に進んできた道が同じではなかったことを語り、参加者にも人生のターニングポイントを問いかけました。ある人との出会い、苦しかった出来事、予想外の方向への変化。振り返って初めて、その意味が見える場合があります。
つらい出来事を、無理によかったことへ変える必要はありません。ただ、今の自分から振り返ったとき、その後に何が生まれたのか、誰と出会ったのかを確かめる余地はあります。経験の意味は、その瞬間の受け止め方だけに固定されているとは限りません。
仲間の経験が、自分を見つめる手がかりになる。
この回で重視されたのは、相手を評価することではなく、聞いた話を自分自身へ返すことでした。自分一人が経験できることには限りがあります。他者の話に触れることで、自分だけでは持てなかった視点に出会えます。
同じようなことが自分にもなかったか。自分ならどう受け止めただろうか。話の中の成功だけをまねるのではなく、その人が何に迷い、何を大切にして進んだのかに耳を傾ける。対話を通して、自分の経験も違った輪郭で見えてきます。

今、何に情熱を傾けているか。
講義では、暗い道を一つの灯りを頼りに進むという先人の言葉にも触れ、その灯りを自分の志と重ねて考えました。先の見通しがすべて立っていなくても、自分が大切にしたい方向を確かめることはできます。
集まるたびに、今、自分は何に情熱を傾けているのかを問い直す。もののふの学びは、外に答えを探すだけでなく、日々の忙しさの中で置き去りにしがちな自分の軸へ立ち戻る時間でもあります。
自分の転機を、一つの物語として振り返る。
人生が動いたと感じる出来事を一つ選び、「その前の自分」「起きたこと」「そこから変わったこと」を書いてみてください。関わってくれた人や、自分が選んだ行動も添えてみます。
最後に、今の自分が誰かへ渡せるものを考えてみる。過去を語ることが、これからの役割を見つける時間につながっていきます。
参照情報
2026年5月23日 弘法寺でのもののふ倶楽部
シート「260523_弘法寺」の00:00:17〜00:01:05、00:10:29〜00:15:30、00:24:12〜00:26:00付近を中心に編集。会場名は講義の開催場所を示すもので、寺院史の記事ではありません。参加者個人の体験談は掲載せず、末尾の問いは編集上の提案です。





